岡谷動物病院

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国の天然記念動物の「日本カモシカ」が重症で入院しました。
情報掲載日 2007/10/31
30日に、「日本カモシカ」が急患で入院しました。
前肢のトラバサミによる切断。
脳・肺挫傷、ショック、低血圧、麻痺性イレウス、
敗血症、重度の貧血で意識不明の重態でした。
ただちに酸素吸入、血管確保しての点滴、
ショック治療、血液・レントゲン検査を行いました。
大量のマダニが寄生して除去するのに大変でした。
ショックは改善しても、全血輸血しないと救命できないことは
明白でした。
すぐ県・地方も含め、動物園のも連絡をとり
輸血可能のカモシカを探しましたが、
明朝にならないとわからないとのこと。
やむなく輸血なしで全力を尽くしました。
翌日の早朝に残念ながら息を引き取りました。

当院は2年前国の天然記念物の大鷲を治療し
救命したことがあります。
今回はパンダと同じ貴重レベルの国の天然記念動物。
ガイドラインにも獣医師会に入っていない
動物病院も含めて全県民が最大限の
保護・治療を行うべきAクラスにランクされている非常に
貴重な動物でした。
それにもかかわらず、諏訪の動物病院では
当院しか受け入れを許可してもらえなかったこと、
このガイドラインをつれてきた県や地方の職員が
まったく知らなかったことが問題となってしまいました。
当院では日常のように行っている、
野生動物の点滴、検査、手術、輸血が
日本カモシカではいままで一度も行われていることがなく、
輸血も、どう手配してどう採取すればいいかが
誰もわからない状況でした。
輸血をすれば救命できた可能性のある
動物を助けられなかったのは、ほんとうに残念なことです。
自然保護・野生動物保護をただ言葉だけ
お題目のように唱えているだけでは
動物を助けることが出来ません。
輸血も含めて、きちんとしたシステムをつくらなければ
野生動物をきちんと保護し治療し、野生に復帰させることは
不可能です。
いままで15年間、諏訪のほとんどの重症の
野生動物を引き受けて、
当院の予約の患者さんを何十人も何時間もお待たせして、
検査手術を後回しにしてきました。
長野県で、懸命に野生動物をボランティアで救命するのは、
獣医師会にはいっていて同時に届出を出している僅か数件の病院だけです。
後の病院は、義務があるのもかかわらず
このようなボランティア活動をまったく行っていないという
不平等な現状を早急に改善し、
すべての動物病院は、野生動物の保護と治療に
交代で携わるべきという規則を作って
実践してもらう必要があります。
いかに信州の野生動物保護に対する取り組みが、
実体を伴わない、時代遅れのいい加減で不平等なものであるかを
まざまざと知らされた事件でした。
なんとか助けて野性に戻せた
5年前の100KGもある大鹿のオスの姿が忘れられず
今回もがんばったのですが。。。
輸血さえ出来れば!という
悔しい思いが残りました。
残念です。
今後は同じ間違いを繰り返さないように、
県、地方、獣医師会、厚生省、農林省、各動物病院、
カモシカセンター、動物園の本気になった
構造改革の実践を強く希望します。


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