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犬さんと猫さんの、避妊手術の乳癌の予防効果と生存期間の延長のエビデンス(医学的データ)がはっきりと証明されました!
情報掲載日 2008/08/09
長年、避妊手術は乳癌の発生の予防効果はあるのか?
また、乳癌の摘出手術時に同時に避妊手術をすることが
生存期間の延長に効果があるか?
が議論されてきました。
この重大な問題に結論が出ました!
この場合気をつけなければならないことは、
避妊手術とは、「左右卵巣・子宮全摘出術」のことであって、
一部の動物病院で行われている卵巣のみの摘出術での
効果ではないということです。
ですから、避妊手術は卵巣・子宮全摘出術を
行わないと効果が無いことになります。
結論です。
A:早期の避妊手術の、乳癌にたいする予防効果
@犬さんの場合:犬の乳腺腫瘍の50%は悪性=「がん」です。
1)1回目の発情前に避妊手術を行うと、乳癌の発生する危険率が0・5%まで下がります。
2)一回目の発情後で2回目の発情前に避妊手術を行うと、危険率を8%まで減少させることができます。
3)2〜3回目目の発情後で、4回目の発情前に避妊手術をおこなうと、危険率を26%まで下げることができます。
4)4回目の発情後あるいは、2.5歳以降に避妊手術を行っても、予防効果はまったくありません。
結論:犬さんでは、最初の発情前の生後4〜6ヶ月に
避妊手術をすることで、乳癌の発生率を0・5%まで
下げることができる。
しかし、発情の回数を重ねるごとに予防効果は
低下し、4回目の発情後や2・5歳以降に行った
避妊手術には予防効果がまったく無い。
したがって、犬さんは生後4〜6ヶ月の最初の
発情前に避妊手術をするべきです。
A猫さんの場合:猫の乳腺腫瘍の80〜96%は悪性=「がん」です!
1)生後6ヶ月までに避妊手術をすると、乳癌の発生する危険率を91%も少なくすることができる。
2)生後12ヶ月までに避妊手術をすると、危険率を86%少なくすることができる。
3)1歳以降に避妊手術をしても、乳癌の予防効果は無い。
結論:猫の乳腺の腫瘍のほとんどが悪性ですから、
避妊手術は、生後6ヶ月以内に行うべきです。
B:乳癌の手術時の同時におこなう避妊手術の、生存期間に対する効果
@犬さんの場合
1)乳癌の摘出手術と同時に避妊手術を行うことで、
生存期間は有意に延びる。
A猫さんの場合
1)乳癌の摘出手術と同時に避妊手術を行うことで、
生存期間は有意に延びる。
結論:犬さんも猫さんも、乳腺の腫瘍の摘出手術時には
同時に避妊手術を行うことで、有意に生存期間が
伸びるので行うべきである。
以上の論文が発表され、しっかりとした根拠=エビデンスに
もとずいた適切な治療法のガイドラインが
できたと考えていいと思います。
当院もこの結論を当院の治療のガイドラインとして
よりよい治療に役立てていきたいと考えています。
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