高齢猫の骨関節炎

 シニア猫という言葉は時に10歳~11歳以上のすべての猫に使われます。

米国猫臨床家協会が作成した「猫のライフステージガイドライン」では

   7~10歳を壮年期

   11~14歳を高齢期

   15歳以上を老齢期と分類しています。

 猫の老化現象には、身体能力の低下、白髪の増加、体重減少など体型の変化、五感(視覚や聴覚など)の鈍化といった家族も気付きやすいものもあれば、免疫系、消化管、脳などの機能に関与するような家族が気付きにくい生理現象のよう変化もあります。10歳を過ぎたあたりからの疾患が多くなります。

 骨関節炎は高齢猫が最も多く罹患する疾患です。

猫でよくみられる関節炎は、変形性関節症です。変形性関節症とは骨と骨の連結部分である関節をなめらかに動かすために必要な軟骨と周囲組織が変形して炎症が起こる病気です。

階段を上がるとき、片方の腕だけ上げにくそうひきずる。立つ座るなどの動作がしずらくなる。今までのトイレを使えなくなる。といった飼い主さんにもはっきりしない症状が主訴であることがほとんどです。

診察ではX線検査と触診を行いますが、その場合でも異常所見が認められないこともあり、骨関節炎を疑うヒストリーの場合には安全な鎮痛薬を処方し治療への反応を家族に観察してもらうと、診断につながることもあるため飼い主さんの訴えと安全な鎮痛薬の処方が高齢猫の痛みの緩和に必要です。診察の上、安全でお勧めできる鎮痛薬が処方できますので、相談にいらしてください。

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                                                                    行動診療科 獣医師 佐々木 由枝

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