年に1回のスケーリング(麻酔下歯科処置)が死亡のリスクを低下させるという報告が出ました。

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犬の寿命に関連するリスク因子についてSilvan R.Urfer氏らは、230万頭を用いて研究を行いました。その結果、年に一回のスケーリングは20%近くも死亡リスクを低下させることが明らかになりました。結果はJournal of Animal Hospital Association 2019年5、6月号に掲載されました。

スケーリングは麻酔化で超音波の歯石を除去し、悪くなっている歯肉の下の組織を除去し、歯の表面を研磨剤で磨きよく洗浄した上で抗生物質を注入し歯周病を治療予防する処置です。これらの処置は痛みを感じさせないように、動物病院で麻酔係が専属で行い安全に鎮痛、鎮静をかけ動物の心拍数や血圧、体温、酸素飽和度をモニターすることが必要です。

 飼い主さんは毎日赤ちゃんの頃から動物の歯を磨いてあげて、年1回はワクチンなどのときに歯磨きが上手にできているか獣医師に正しく評価してもらってください。また5歳になったらお誕生日月に検診予約でお連れいただき、麻酔をかけても大丈夫かどうか身体検査や血液検査、胸のレントゲンなどで検査を受けましょう。=お誕生日ドックの案内が『予防・検査』のところにあります。(予防・検査のページへ)

歯は体の入り口にあり、様々な防波堤になってくれる場所です。その場所をスケーリング処置により清潔に保ってあげて欲しいと思います。

       スケーリング処置前

 

       スケーリング処置後

佐々木 由枝

 

 

 

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