2005/11/03
執筆した論文が学術雑誌(JVM)に掲載されました。
ワンちゃんのご家族からのメール
佐々木先生、大変ご無沙汰しています。
諏訪の清水に転勤で住んでおりました鈴木でございます。
既に一昔半、15年前に、
愛犬Mダックスのサンティーを、
急性の免疫介在性血小板減少症から救って頂き、本当にありがとうございました。
その後、群馬県、埼玉県と転勤いたしまして、夫が定年を迎え、
やっと水戸の自宅に戻りました。
サンティーは、今年(令和2年)の4月8日で、17歳を迎えました。
現在17歳5ヶ月を元気に生きてくれています。
高齢犬になりましたが、まだまだ歩く事も、少しですが走る事も、出来ます。
あの時、佐々木先生に診て頂いていなければ、サンティーは助からなかったでしょう。
早い段階で、病名を探し当てる事が出来、幾通りかある治療を全て施してもらう事が出来ましたが、
尚、治療に反応せず、日に日に出血を繰り返し弱っていくサンティーが、不憫でなりませんでした。
そんな時、一早く「臨床例で処方している。レフルノミドと言う薬があります。使って診る価値はあると思います。」と仰って下さいました。
当時の臨床例が、アメリカで二頭、東大で一頭、
サンティーの様に、幾つかある治療に反応しない犬さん達が、レフルノミドを処方されて生きている。と教えて下さいました。
但し、サンティーが、レフルノミドに反応するか判らない。ともお話下さいました。
先生、スタッフ、家族、
皆んなで、諦めず治療を続けて来たので、処方を決めました。
当時、日本では薬の縛りがあった様で、アメリカから薬を取り寄せて下さる事になりました。
が、折悪しくアメリカで小包爆弾テロが勃発していました。
様々な物流に時間が掛かり、薬品は特に時間が掛かる状況でした。
病院に、いつ届くか判らない最中も、出血は続きます。
先生が有志の方々に血液の提供をお願いして下さり、輸血で命を繋ぎながら薬を待ちました。
現状では、1割も命は無いだろうと伝えられていたので、祈りました。「どうか、薬が間に合います様に。」「どうか、薬にサンティーが反応して治療が出来ます様に。」
皆んなの一生懸命と、ここまで来たら最後まで、諦めない!と決意していました。
皆んなの頑張りで、命を繋ぐ事が出来た時は心底、感謝の気持ちでいっぱいでした。
本当にありがとうございました。
あれから、15年、その後もサンティーは色々有りましたが、助けて頂いた命を大切にしています。
現在、眼がドライアイと老化のため、角膜変性症実質性角膜潰瘍を患っております。
角膜の移植手術は、高齢なので命懸けの手術になってしまいます。
眼科の獣医師さんから、コンタクトを角膜の代用にして、点眼薬で対応していきましょうと言う事になりました。
身体検査では異常が無く、とても17歳の高齢犬と思え無い程だそうです。
脚腰は、少しづつ弱くなっていますが、レーザーを使ったりマッサージをしたりして衰えに気を付けています。

