2021/12/07
猫を飼っている人には当たり前の日課である、猫のお食事タイム。キャットフードにこだわっているという方は多いですが、食器はどうでしょうか?
「言われてみれば当たり前のことなのですが、食器を食べやすい高さにしてあげましょう。特にお年寄りの猫ちゃんにとって、頭を下げてかがむ姿勢はしんどいのです。また、食道が折れ曲がり、腹部が圧迫されるので、食後にフードを吐きやすくもなります。食器台や脚付きの器で高くしてあげましょう!」というツイートが投稿され、話題になっています。
──高さの合わない餌皿での食事を続けていると、どんな悪影響がありますか?
猫はそもそも嘔吐しやすい動物で、ネズミなどの小動物を丸呑みして、消化できない毛などは吐き出していました。そのため、食後の嘔吐が続くこと自体がその後の猫の健康に大きな影響を与えるかというと、その可能性は低いと思います。ただ、嘔吐するときは猫も苦しいはずです。なるべくなら、吐く回数を減らしてあげたいですよね。
一方、シニアの猫のほとんどは程度の差はあれど関節炎を発症していると言われています。前にかがむ姿勢は関節に負担がかかり、食べにくいですし、痛いんですね。そうなってくると、ご飯を食べたり、水を飲んだりするのが嫌で面倒だと感じるようになってしまいます。高齢の猫ちゃんの場合、食事量が足りず体重が落ちたり、脱水症状が続くと、他の病気のリスクになる場合があります。
──食器の高さで食欲を無くしてしまうこともあるんですね…!では、理想的な高さの目安は?
猫の体格にもよると思いますが、目安としては首がまっすぐになるくらいの高さがあれば良いと思います。まずは試しに空き箱などで高さをつけてみて、愛猫にぴったりの高さを見つけてから、脚付きのフードボウルや食器台の購入を考えると良いかもしれませんね。