2020/10/21
多いときは1日50件ほどの引き取り依頼 理事長の佐々木さんは、以前この場所でペットショップを経営していたが、自分が販売した犬や猫が無責任な飼い主による飼育放棄にあっていることを知り、約10年経営したペットショップを閉店。
2008年から活動を始め、これまでに3200匹を保護し、このうち65%にあたる2100匹が、新たな飼い主に引き取られた。
みなしご救援隊 犬猫譲渡センター・佐々木博文理事長: これも今、着信があったので ーーインタビュー中にですか?
みなしご救援隊 犬猫譲渡センター・佐々木博文理事長: そうそうそう。1日に20件~30件の引き取り依頼があるんですよ。多いときは50件くらい 佐々木さんは、依頼を安易に受け入れず、まずは、飼い主自らがもらい手を探すよう助言する。
引き取り希望者には面談で確認 9月のシルバーウィーク。
犬や猫の引き取りを希望する家族連れなどが多く訪れていた。
訪れた人: こういう保護施設で保護されているような子たちを引き取って、家族にしたいなと思ったので(来ました)
訪れた人: フワフワで、ずっと触っておきたい感じ
引き取りを希望する人がいた場合、すぐに引き渡すことはない。 自宅でペットを飼えるのか、家族にアレルギーがないかなど、面談で確認したうえで引き渡す。
ケージに入った子猫を見つめる親子。20年飼った猫を4年前に亡くし、新たな家族として迎え入れたいと、1週間ほど通い決めた。
訪れた人: やっぱりかわいいですよね、子猫は。4年間いなかったので寂しかったんですけど、また楽しい、癒やされる生活を送れるのかなと、ちょっと楽しみにしています
子犬や子猫は、新しい飼い主が早く見つかりやすいが、年を取った犬や猫の引き取り手は、ほとんどいない。
中には、事故で下半身まひとなり、排せつもきちんとできない猫もいる。
こうした子たちは終生、この施設で過ごす。
コロナ禍で“プチペットブーム” わずか1週間で… 保護活動を続ける中、新型コロナが猛威を振るい、不要不急の外出を自粛した4月から6月、こんな変化があったという。
みなしご救援隊 犬猫譲渡センター・佐々木博文理事長: 特に5月、6月なんですけど、コロナ禍で自宅待機で家にいる時間が増えたので、プチペットブームじゃないですけど、東京都内はそういったブームが起きた
この犬は、元の飼い主がペットショップで購入したが、飼い主の家族にアレルギーが出たことから、わずか1週間で手放すことになり、東京の施設に引き取られた。 トイレを覚えない、臭い、家族にアレルギーが出たなど、子犬や子猫あわせて10匹以上の飼育放棄があったという。
佐々木さんは2019年11月、約2200平方メートルの土地建物を新たに借り受けた。
佐々木さんは、犬と猫と直接触れ合う、カフェのような空間を作ろうと考えている。 それは、飼い主になろうと考えている人が、この場所に長時間滞在し、責任をもって一生世話ができるのか考えてほしいから。
みなしご救援隊 犬猫譲渡センター・佐々木博文理事長: 動物愛護法の中に、犬猫を飼うと「終生飼育の義務」があって、最後までしっかり飼ってくださいねっていう法律があるんです。
愛玩動物の命の重みは大きいということ。犬猫を飼う前に、ちゃんと最後までしっかり飼えるのかというのを今一度考えて、受け入れていただきたい
(テレビ新広島)